Masakiです。
家庭を支えている、これを読んでいる専業主婦のあなた。
本当に毎日お疲れさまです。
共働き家庭が増えた現代でも、専業主婦という選択をしている家庭は少なくありません。
実際、令和3年(2021年)時点で専業主婦世帯は全体の約23.1%を占めています。
専業主婦は一見ゆとりがあるように思われがちですが、家事に育児に人付き合いなど果たす役割は多くあります。
この記事では、専業主婦のリアルな日常やお金の問題、離婚や将来への備えなど、網羅的に解説していきますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
専業主婦の現状と役割
専業主婦とは、配偶者が働き自分は家庭に専念する主婦(主夫)のことです。
高度経済成長期には典型的な家庭像でしたが、現在は共働き世帯の増加で割合は減少傾向にあります。
それでも専業主婦には、家庭にとって重要な役割があります。
朝昼晩の食事作りに掃除洗濯、買い物や子どもの世話など、家庭の日常業務を切り盛りし、家族が安心して生活できる環境を整えるのが仕事です。
それなのに、
「家で何もしていない」
「専業主婦って楽だよね〜」
と誤解されることもあり、肩身の狭い思いをする専業主婦もいるでしょう。
しかし、家庭という基盤を支えることで、働く夫や家族が外で安心して活躍できるのです。
近年は専業主婦世帯が減る一方で、子育て期には専業主婦を選ぶ家庭も一定数存在します。
家族の状況や価値観によって、最適な働き方・暮らし方は異なります。
専業主婦という選択も、立派なライフスタイルの一つなので自信を持って家庭を支えていきましょう。
専業主婦のメリット・デメリット
専業主婦という働き方には、他の働き方と同様に長所と短所があります。
ここでは専業主婦のメリット・デメリットを整理してみます。
専業主婦のメリット
家庭や育児に十分時間をかけられる
就業時間がない分、家事や育児に余裕を持って取り組めます。
例えば掃除や料理に時間をかけたり、子どもの習い事や送迎にも柔軟に対応できます。
平日昼間に役所・銀行などの用事を済ませられるのもメリットです。
家族との時間が増える
特に子どもが幼いうちは一緒に過ごせる時間が長く、成長を身近で見守れます。
こうしたかけがえのない時間も、家庭生活を中心に充実させられます。
社会保険上の優遇
夫が会社員の場合、妻は国民年金の第3号被保険者となり自分で年金保険料を払わなくてよいという利点があります。
また所得が一定以下なら夫の扶養に入ることで健康保険料も不要です。
税法上も、妻に収入がなければ夫が配偶者控除を受けられます。
これらは専業主婦ならではの経済的メリットです。
心身のゆとり
仕事のストレスがない分、精神的な余裕が生まれやすい側面もあります。
もちろん家事育児の大変さはありますが、職場の人間関係やストレスに追われることはありません。
自分や家族のペースで生活を回しやすいでしょう。
専業主婦のデメリット
収入がなく経済的に依存する
専業主婦自身の収入がないため、家計は夫の収入頼みになります。
自由に使えるお金が少なく、自分の美容や買い物も遠慮しがちになる人も多いです。
生涯年収がゼロになるため、将来受け取る年金額も働く人に比べ低くなります。
経済的自立がないことへの不安は大きなデメリットです。
社会的な保障は夫頼み
収入を夫に頼る生活のため、夫に万一のことが起これば生活が成り立たなくなるリスクがあります。

夫が病気や失業で働けなくなったり、最悪の場合に死別・離別したりすると、途端に家計が非常に厳しくなります。
長年専業主婦でブランクが長いと再就職も難しく、経済的に追い詰められるケースも少なくありません。
社会的な孤立感
家で一人で家事育児をしていると、どうしても社会とのつながりが希薄になりがちです。
働いている友人と比べ自分だけ取り残されたように感じたり、誰からも評価されない孤独感を覚える専業主婦もいます。
周りから「楽でいいね」などと言われるともどかしい思いをするかもしれません。
実際には毎日忙しいのに、周囲に理解されにくいことがデメリットと言えます。
キャリア面の不安
長期間職場を離れることで、職業スキルの停滞やキャリアの中断があります。
いざ働きたいと思った時にブランクが壁になる可能性があります。
「このままでいいのだろうか」と将来に不安を感じる専業主婦も少なくありません。
以上のように、専業主婦には家族のために時間を最大限活用できるメリットがある反面、経済的・社会的なリスクも存在します。
ご自身やご家族の状況を踏まえ、メリットを活かしつつデメリットへの備えを考えておくことが大切です。
専業主婦の日常と「やることない」問題
専業主婦の一日は想像以上に忙しいですよね。
て眠い目をこすりながら朝早起きして、家族の朝食をキッチンに立って作り、子どもを保育園や学校に送り出したら、洗濯物を回してせっせと掃除機をかけ、ゴミを出して、買い出しに出かけます。
帰宅後は昼食作りと片付け、午後はアイロンがけや整理整頓、夕方になれば夕飯の準備に取り掛かる…。
子どもがいればさらに育児の用事が加わり、「一日中座る暇もない」という人も珍しくありません。
実際、家事労働を時間換算するとフルタイム労働に匹敵するとも言われます。
それでも毎日同じ家事の繰り返しで
「今日もがんばったね!」
なんて一言も家族の誰も言われないもんだから、
ふと虚しさや寂しさを感じてしまう主婦の方もいるでしょう。
一方、日によっては昼間にぽっかり時間が空き、
「やることがない…」
「誰かかまってほしい」
と手持ち無沙汰になるケースもあります。
特に子どもがいない専業主婦や、子どもが学校に行っている間は、自分ひとり取り残されたような孤独感を感じやすいです。
「社会と切り離されている気がする」
「毎日同じ繰り返しに飽きている」
といった悩みを抱える人もいるでしょう。
周囲からは
「働かなくて羨ましい〜!」
と言われるけれど、私は充実感を得られず辛い…
このギャップをどうにかしたい。
では、「やることがない」「孤独で辛い」と感じたときはどうすれば良いでしょうか?
こういった場合は、新しい習慣や目標を取り入れることがおすすめです。
例えば
「健康のため運動を始める」
「スキルアップのために勉強を始める」
「副業をはじめる」
など、小さなことで構いません。
何かしら目標ができると生活にハリが出て、暇な時間も有意義に感じられます。
専業主婦が感じる悩み・ストレスと対処法
専業主婦には経済的不安以外にも様々な悩みやストレスが付きまといます。
ここでは、専業主婦の方からよく聞く悩みと、その対処法のヒントを紹介します。
孤独を感じやすい
一日中大人と会話せず子ども相手か家事だけで終わる日々に孤独感や寂しさを抱く人は多いです。
周りに理解者が少ないと
「こんなに大変なの私だけかも」
と思い詰めてしまうことも。
こうした場合、地域のママ友や近所の主婦仲間と積極的に交流する機会を作ったり、自分の趣味や好きなことで集まるオンラインコミュニティを活用or開催することです。
同じ境遇の人と話すだけでも気が紛れますし、自分に合った仲間が増えて有意義な情報交換もできるでしょう。
一人でも同じような境遇の人と知り合うだけでも今までの不安や悩みは吹き飛ぶものです。
「~すべき」にとらわれるプレッシャー
「家事は完璧にこなすべき」
「いつも家をキレイに掃除すべき」
「子どもの世話は母親である自分が全てすべき」
など、専業主婦だからこそ自分に課してしまう理想像があります。
この完璧主義や義務感が強すぎると、自分を追い詰めてメンタルが疲弊する原因に。
対処法は、適度でOKとハードルを下げることです。
多少部屋が散らかっていても、夕飯が手抜きの日があっても家族は生きていけます。
完璧でなくても回っていれば合格くらいの緩める日があったって良いのです。
休みがなく心身疲労
専業主婦には明確な休日がありません。
家族がいる限り365日休みなしで、体調が悪くても育児や家事は待ってくれませんよね。
「毎日同じことの繰り返しで休息がない」
「誰からも労われないままクッタクタ」
という声もよく聞きます。
解決策としては、子どもを一時保育に預けて自分のために使ったり、週末は夫に育児を任せるなど。
また、家事の手抜き術や便利家電の導入も効果的です。
ロボット掃除機や食洗機などを活用し、全部自分で抱え込まないようにしましょう。
将来への不安
今は夫の収入でやっていけても、
「このまま年を取って大丈夫かな」
「老後の資金は足りるだろうか」
「久しく働いていないけど社会復帰できる?」
など先行きに不安を抱くことだってあるでしょう。
そいいった場合、例えば家計の現状を夫婦で話し合い、将来必要なお金をシミュレーションしてみる、できる範囲で貯蓄や資産運用に回す、お子さんがいる場合は教育費を早めに準備するなど。
いつでも仕事できるようにスキルを習得しておく、磨いておくことも不安解消につながります。
専業主婦と年金・社会保険
働いていない専業主婦の将来の年金はどうなるの?
と心配になる方も多いでしょう。
まず日本の年金制度では、会社員や公務員の夫に扶養されている専業主婦(20~60歳)は国民年金の第3号被保険者という扱いになります。
第3号被保険者である間は、自分で国民年金保険料を納めなくても年金に加入したと見なされ、保険料負担はありません。
つまり、夫の厚生年金に付随する形で基礎年金に加入している状態です。
この制度のおかげで、専業主婦でも老後に国民年金(基礎年金)を受け取る権利を確保できます。
ただし、受け取れる年金額はそれほど多くありません。
専業主婦本人の年金収入は決して裕福ではないことは念頭に置いておきましょう。
老後は夫婦二人分の年金で生活する形になりますが、夫の厚生年金頼みになる分、夫の働き方や年収が老後の収入に直結します。
また、健康保険などの社会保険についても知っておきましょう。
妻が専業主婦で収入がない場合、夫の会社の健康保険に扶養家族として加入できます。
この場合、妻自身の保険料負担はありません。
しかしもし妻がパートなどで収入を得て一定の金額を超えると、扶養から外れて自分で国民健康保険・国民年金に加入する必要が出てきます。
一般に年収130万円がその境目です。
妻の年収が130万円を超えると社会保険上の扶養から外れ、自身で健康保険料と年金保険料を納めなければならなくなります。
所得税・住民税については年収103万円を超えると課税が発生し、配偶者控除も減額・消失します。
これらはいわゆる「○○万円の壁」として知られる制度なので、専業主婦からパートに出る際には注意が必要です。
まとめると、専業主婦期間中は社会保険料の負担が免除される反面、将来受け取る年金額は最低限になります。
老後資金については夫の年金と貯蓄が頼みの綱です。
安心のためには、現役世代のうちから夫婦できちんと老後資金を準備しておくことが重要でしょう。
なお、専業主婦期間が長かった方が離婚した場合でも、結婚中の厚生年金記録を分割して受け取れる「年金分割制度」があります。
専業主婦が離婚したらどうなる?離婚前に知っておくべきこと
もし専業主婦が離婚したら、生活はどう変わるのでしょうか?
経済的に夫に依存していた分、離婚後の生活には大きな不安が伴います。
ここでは、離婚に備えて知っておきたいお金のことや手続きについて解説します。
まず財産面では、結婚後に夫婦が協力して築いた財産は基本的に夫婦共有財産とみなされます。
したがって離婚時には、預貯金・自動車・不動産など夫名義のものも含め、婚姻中に増やした財産は原則半分ずつに分ける(財産分与)権利があります。
専業主婦は収入こそなかったものの、家事労働で夫を支えてきた貢献があるため、夫婦の貯金等に対する取り分は当然認められます。
離婚を考え始めたら、通帳のコピーを取る、夫名義の保険や株式がないか確認するなど、後から隠されないよう事前に情報を押さえておくこと。
次に年金について、離婚時には年金分割の制度が利用できます。
婚姻期間中、夫が厚生年金に加入していた場合、その期間の厚生年金記録を夫婦で分割できる仕組みです。
2008年4月以降の婚姻期間については、専業主婦だった妻から請求すれば夫の厚生年金の最大半分を自分の将来の年金に振り替えることが可能です。
これにより、専業主婦でも離婚後に受け取れる年金額を増やすことができます。
ただし手続きは離婚後2年以内に行う必要があるので要注意です。
離婚が成立したら早めに年金事務所で相談・請求しましょう。
離婚後の収入については、子どもがいる場合は養育費を夫に請求できます。
夫婦間の取り決めになりますが、子どもが社会人になるまで毎月一定額を支払ってもらう形が一般的です。
公正証書を作成しておくと未払い時の強制執行が可能になるため安心です。
また、専業主婦だった妻自身には慰謝料(不貞やDV等が原因のとき)や婚姻費用の清算などでお金を受け取れるケースもあります。
一方で、離婚後は夫の扶養から外れるため、健康保険や年金に自分で加入し直す必要があります。
失業中で収入がなければ国民健康保険料・国民年金保険料も減免制度が利用できる場合がありますので、市区町村役場で相談してください。
また、ひとり親世帯となれば児童扶養手当など行政の支援も受けられます。
これら制度をフル活用しつつ、出来れば早期に収入源を確保することが望ましいでしょう。
離婚前から就職活動や資格取得を進め、離婚後スムーズに働き始められるよう準備しておくと安心です。
離婚は精神的にも経済的にも大きな決断ですが、事前の備え次第でその後の生活が大きく変わります。

「離婚するかも」と感じたら早めに情報収集と準備を始めましょう。
弁護士等の専門家に相談すれば、財産分与や年金分割の見通しも教えてもらえます。
専業主婦が離婚に直面したときに慌てずに済むよう、備えておくことをおすすめします。
子あり専業主婦の生活:育児と保育園
子どもがいる専業主婦の毎日は、育児が大きな比重を占めます。
特に乳幼児を育てている時期は24時間体制の育児で、
「小さい子を抱えて働くのって難しい」
と専業主婦になる方も多く、その分育児と家事を一手に引き受けているのが現状です。
日中、母子ふたりきりで過ごす時間が長く、嬉しい反面ストレスも溜まりやすいもの。
乳幼児の時期は適度に外出したり、地域の子育てサロンに行きママ友を作るなどすることもおすすめです。
保育園や幼稚園との関係についても知っておきましょう。
日本の保育園(認可保育所)は本来、親が働いていたり病気で養育できない場合に子どもを預かる施設です。
そのため、専業主婦家庭は基本的に保育園の利用は想定されていません。
自治体によりますが、保育園入園の選考では共働きやひとり親世帯が優先され、専業主婦(求職中含む)だとポイントが低く入れないケースが多いです。
「下の子がいるけど上の子も育てにくいから保育園に預けたい…」と思っても、なかなか難しいのが実情です。
ただし一時保育やリフレッシュ保育といった制度を使えば、一時的に子どもを預けることもできます。
週に数回・数時間から預けられる民間保育施設やファミリーサポートもありますので、疲れたときは無理せずこうしたサービスに頼むのも選択肢の1つです。
一方、幼稚園は満3歳から入園でき、専業主婦の子どもも多く通います。
幼稚園は教育の場であり、保育時間は一般的に14時前後までと短めです。
専業主婦であれば幼稚園のお迎えに対応しやすいでしょう。
最近は保育園と幼稚園が一体化した認定こども園も増えており、専業主婦家庭でも幼稚園的に利用できる場合があります。
子どもが幼稚園に通うようになると、母親同士の付き合い(ママ友関係)など新たな社会関係が生まれます。
専業主婦だからと敬遠せず、適度にコミュニティに参加すると情報交換や息抜きにもなります。
ただしあまり深入りしてストレスになる必要はなく自分のペースで付き合えばOKです。
子育て中の専業主婦にとって、夫の協力は欠かせません。
ワンオペ育児が続くと心身ともに参ってしまうので、夕方以降や休日はできるだけ育児・家事を手伝ってもらいましょう。
最近は育児に積極的なパパも増えていますが、仕事が忙しい夫だとなかなか難しいことも…。
その場合は実家の両親や地域の子育て支援をフル活用し、「ひとりで抱え込まない育児」を目指してください。
また、児童手当など子育て支援策は漏れなく受け取り、自治体の子育てサービス(育児相談、親子教室など)にも参加してみましょう。
同じ境遇のママと知り合える良い機会です。
まとめると、子あり専業主婦の生活は育児中心に回る忙しい毎日です。
その中で保育園は基本利用しにくいものの、幼稚園や一時保育など代替手段があります。
子育ては思い通りにいかないことも多いですが、成長はあっという間です。
専業主婦としてじっくり子どもに向き合えるメリットを活かしつつ、自分自身のケアも忘れないでください。
子なし専業主婦の充実した過ごし方
子どもがいない専業主婦の場合、時間配分や生活スタイルはまた少し異なります。
日中は夫が仕事で不在となれば、自分一人で使える時間が長く、自由度が高い反面で暇を持て余しがちとの声も聞かれます。
「毎日の家事は午前中に終わってしまい、午後は何をしよう…」
というケースもあるかもしれません。
そんな子なし主婦ならではの過ごし方と悩みへの対処法です。
まず、子どもがいない利点として自分のための時間を持ちやすいことが挙げられます。
この時間を活かして何か打ち込めるものを見つけるのがおすすめです。
例えば副業で試しにクラウドソーシングなんかに取り組んでみるのも有意義です。

一方で、周囲からのプレッシャーに悩む人もいます。
親戚や知人から「子どもはまだ?」「働かないの?」などと言われて辛い思いをするケースです。
特に子どもを望んでいる場合はデリケートな問題ですし、望んでいない場合でも干渉されるのは不快ですよね。
子どもを持つか持たないか、いつ持つかは夫婦のプライベートな選択です。
他人にとやかく言われる筋合いはありません。
深追いしてくる相手には距離を置けばいいのです。
2人で納得して決めた人生プランであれば気にする必要ありません。
子どもを持つ予定なら、妊活や教育に関する知識を知っておくことです。
自由な時間がある今だからこそ、5年後、10年後を見据えて計画していくことは大いに意義があります。
専業主婦の自己研鑽:スキルアップの充実
専業主婦の強みの一つは、時間の融通が利きやすいことです。
これを活かして、家事・育児の合間に副業に取り組むことはとても有意義です。
例えば自宅にいながら取り組めるアフィリエイトやコンテンツ販売などです。


時間の制約はあっても隙間時間を使えば工夫次第で収益を得ることは可能ですし、特に専門的な知識を今は持っていないとしてもオンラインで学べる環境が整っています。
「学ぶ姿勢」「熱中できるもの」を持つことで、日々の生活が格段に充実してくるはずです。
専業主婦という肩書きにとらわれず、一人の女性・人間としての充実を追求してみましょう。
その積み重ねはきっと将来あなたを助けてくれる財産になります。
社会復帰したい専業主婦へ:再就職のポイント
長年専業主婦をしてきたけれど、そろそろ就職して働きたいと考える方もいるでしょう。
子育てが一段落したタイミングや、家計のため、自己実現のためなど理由は様々ですが、専業主婦からの社会復帰には不安もつきものです。
ここでは、久しぶりに働く際のポイントや準備について解説します。
ブランクを気にしすぎない
「ずっと家庭にいたから雇ってもらえないかも…」と不安になりますが、近年は子育て後の主婦の再就職も珍しくありません。
履歴書にブランク期間を書く際は「◯年~◯年 家事・育児に専念」と記載して構いません。
面接でも正直に専業主婦をしていたことを話し、その中で培ったスキルをアピールしましょう。
ブランクよりも今後の意欲を見せることが大事です。
無理のない働き方から始める
いきなりフルタイム正社員より、まずはパートや派遣・アルバイトから始めるとスムーズです。
そうするとこれまで取り組んできた副業や投資に充てる時間も作りやすくなります。
パートや派遣・アルバイトで堅実に収入を確保して、サイドビジネスでさらに拡大をさせるイメージです。
夫や家族の協力体制を整える
社会復帰には家族の理解と協力が不可欠です。
まず夫と話し合い、あなたが働き始めた後の家事分担や育児分担を決めておきましょう。
例えば「平日の夕食後の皿洗いは夫が担当する」「子どものお迎えは残業がない日は夫が行く」など具体的に約束しておくと安心です。
お子さんがいる場合は、延長保育や学童保育の利用も検討しましょう。
実家が頼れるなら時々サポートをお願いすることも視野に入れてください。
専業主婦のときと全く同じ家事育児負担を背負ったまま働くのは困難です。
周囲にも「自分も働くので協力してくださいね」という意識を共有し、サポート体制を整えてからスタートしましょう。
職業訓練やママ向け再就職支援を活用
ハローワークではブランクのある主婦向けに職業訓練講座を用意していることがあります(パソコンスキル講座など)。
最後に、いざという時のために(離婚や夫の病気など万一の場合)「自力で稼げる力」を身につけておくことは、専業主婦にとっても大きな安心材料になります。
社できる準備から始めてみてください。きっと新しい世界が開けることでしょう。
専業主婦と副業・在宅ワークの可能性
最近はインターネットの普及で、自宅でできる仕事が増えており、時間の合間にお小遣い稼ぎをする主婦もたくさんいます。
まず頭に入れておきたいのが、先述した収入の壁の問題です。
専業主婦がパートや副業で収入を得る場合、年間所得が増えると税金や社会保険の優遇が変わってきます。
一般的に、年収103万円以下なら所得税がかからず夫の配偶者控除が満額受けられます。
また年収130万円未満で条件を満たせば夫の社会保険の扶養に留まれます。
これらを超えるとかえって手取りが減るケースもあるため、多くの主婦が「103万円の壁」「130万円の壁」を意識して働いています。
副業を始める際も、この点は考慮しましょう。
ただし将来的に本格的に稼ぎたいなら壁を気にせず収入アップを目指す選択もあります。ご家庭の方針に合わせて決めてください。
副業を始める際の注意点として、最初から「絶対稼ぐぞ!」と熱くなりすぎて、むやみやたらに自己投資と言ってお金を稼ぐコンテンツなどを衝動買いしすぎないことです。
最初はリスクゼロで始められる小さなことから試してみてください。
また、副業で得た収入も年間20万円を超えると確定申告が必要です。
青色申告など節税策もありますが、税金面の知識も少しずつ身につけておくと良いでしょう。
専業主婦の将来設計と備え
最後に、専業主婦として暮らす上での将来への備えについて考えてみます。
結婚当初や子育て中は日々に追われがちですが、長い人生においては老後や万一の事態にも目を向けておくことが大切です。
老後資金の準備
前述の通り、専業主婦本人の年金は基礎年金のみで月額約5~6万円程度と多くありません。
老後は夫婦で夫の厚生年金と貯蓄で賄う形になります。
夫が定年退職すると夫婦とも年金生活になりますから、現役時代から計画的に貯蓄しておく必要があります。
老後必要とされる生活資金は夫婦で20~30年生きることも見据え、金融庁のレポートでは「老後資金2,000万円不足問題」なども話題になりました。
額は各家庭で異なりますが毎月少しずつでも貯蓄・資産運用しておくことが重要です。

家計の見える化と共有
将来への備えという意味では、家計や資産の状況を夫婦できちんと把握・共有しておくことも大切です。
たとえば夫だけが退職金や年金額を理解していて妻は全く知らない…というのでは困ります。
定期的に資産状況を夫婦で確認し、住宅ローンや教育費の残額、老後に使える預貯金額などをすり合わせておきましょう。
最近はエンディングノート的に自分名義の口座や証券口座一覧をまとめている方もいます。
夫が突然倒れたときに妻が全く財産を知らないのでは対処できませんので、平時から情報をオープンにしておくと安心です。
夫婦で人生設計を話し合う
専業主婦だからといって、家庭の将来設計を夫任せにせず、積極的に話し合いましょう。
例えば「子どもが独立したら夫婦で地方移住しようか」「老後は年金だけでも暮らせるように◯歳までに◯万円資産を作ろう」といった具体的な目標を共有します。
夫婦で同じ方向を向いていれば、日々の資産管理や働き方の選択も軸ができます。
専業主婦はどうしても経済的に弱い立場になりがちですが、家庭のCFO(最高財務責任者)のような意識で家計を舵取りし、将来設計にも主体的に関わりましょう。
「家計を守るのは自分だ」という意識があれば、不安も減り前向きに生活できます。
まとめ
以上、専業主婦の様々な側面について網羅的に解説してきました。
専業主婦という生き方には、家族を陰で支える尊さと、経済的リスクや孤独感といった現実が同居しています。
しかし、工夫次第で充実した毎日を送り、将来への不安も減らすことができます。
大切なのは、自分を卑下せず、困ったときは一人で抱え込まず、家族や社会の力を借りることです。
この記事が少しでもあなたのヒントになり、専業主婦としての生活がより良いものになるよう願っています。
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