Masakiです。
現代には、マッチングアプリや婚活パーティーなど、出会いの選択肢が溢れています。
しかし、その中でなぜ多くの真剣な男女、特に結婚を現実的に考える男性が、最終的に「結婚相談所」という選択肢に辿り着くのでしょうか。
この記事は、単なる結婚相談所のサービス紹介ではありません。
あなたの婚活を成功に導き、最高のパートナーと出会うための「戦略書」です。
料金の仕組み、具体的な活動の流れ、成功するための秘訣、そして多くの人が陥りがちな失敗を避けるための具体的な方法まで、20,000字を超える情報量で、あなたの疑問と不安を解消します。
「マッチングアプリでは真剣な出会いがなかった」
「仕事が忙しくて、婚活に十分な時間を割けない」
「恋愛経験が少なく、どう女性と関係を進めればいいか分からない」
「そもそも、自分が結婚相談所に行くべきなのか迷っている」
もし、あなたが一つでもこのような悩みを抱えているなら、この記事はあなたのためのものです。
読み終える頃には、あなたの婚活の羅針盤となり、自信を持って次の一歩を踏み出せるようになっているでしょう。
あなたは結婚相談所に向いている?最初の自己診断チェックリスト
まず、結婚相談所があなたにとって最適な選択肢かを見極めてみましょう。
以下の項目に3つ以上当てはまるなら、結婚相談所での活動を真剣に検討する価値があります。
- 1年以内に結婚したいという明確な目標がある
- 出会う相手の身元(独身であること、年収、学歴など)が保証されている安心感が欲しい
- 恋愛の駆け引きよりも、結婚を前提とした誠実な関係を築きたい
- 仕事が忙しく、効率的に婚活を進めたい
- 恋愛経験が少ない、または異性とのコミュニケーションに自信がない
- 自分に合う相手がどんな人か、プロの客観的なアドバイスが欲しい
- これまで他の婚活方法でうまくいかなかった経験がある
このリストは、あなたの婚活における優先順位を明確にするための第一歩です。
それでは、結婚相談所の世界を深く探求していきましょう。
第1章:結婚相談所の基礎知識 – 仕組みから種類まで徹底解説
結婚相談所とは?マッチングアプリとの本質的な違い
結婚相談所とマッチングアプリは、どちらも異性と出会うためのサービスですが、その目的と仕組みは根本的に異なります。
その違いを理解することが、婚活成功への第一歩です。
目的は「成婚」
結婚相談所の最終ゴールは、恋愛をすることではなく「成婚(婚約)」です。
そのため、入会する会員は全員が「結婚」という明確な目的を共有しています。
高額な費用を支払い、独身証明書をはじめとする各種公的書類を提出するというハードルがあるため、遊び目的や既婚者が紛れ込んでいる可能性はゼロです。
これは、恋人探しや気軽な出会いを求めるユーザーも多く混在するマッチングアプリとの決定的な違いと言えるでしょう。
結婚を前提とした真剣な出会いを求める人だけが集まるため、関係の進展が早く、効率的な活動が可能です。
安全性と信頼性
結婚相談所の最大の特長は、その信頼性の高さにあります。
入会時には、公的機関が発行する「独身証明書」の提出が義務付けられています。
さらに、「収入証明書(源泉徴収票など)」や「卒業証明書」の提出も必須であり、プロフィールに記載される年収や学歴に嘘偽りがないことが保証されています。
マッチングアプリでは自己申告が基本であり、経歴詐称や既婚者が紛れ込んでいるリスクが常に付きまといますが、結婚相談所ではその心配がありません。
身元が確かな相手とだけ、安心して出会いに集中できる環境が提供されています。
サポート体制
マッチングアプリが基本的に自己責任で活動を進めるのに対し、結婚相談所では専門のカウンセラー(仲人やコンシェルジュとも呼ばれます)が婚活の全プロセスを伴走してくれる点が大きく異なります。
魅力的なプロフィールの作成、お見合い相手の選定、お見合いの日程調整、交際中の悩み相談、さらにはプロポーズのタイミングや演出に至るまで、専門家の客観的なアドバイスを受けながら活動を進めることができます。
特に、恋愛経験が少ない方や、異性とのコミュニケーションに不安がある方にとって、頼れる相談相手がいることは非常に心強いサポートとなります。
結婚相談所の3つのタイプ:あなたに合うのはどれ?
結婚相談所は、提供されるサービス内容によって大きく3つのタイプに分けられます。
それぞれの特徴を理解し、自分の性格や婚活スタイルに合ったタイプを選ぶことが重要です。
仲人型
経験豊富なカウンセラー(仲人)が、会員一人ひとりの性格や価値観、結婚観などを深くヒアリングした上で、相性が良いと判断した相手を紹介する、昔ながらの伝統的なスタイルです。
データだけでは分からない人柄や相性を重視した、人間味のあるマッチングが魅力です。
お見合いの日程調整や場所のセッティング、交際中の細やかなフォロー、お断りの連絡代行など、手厚いサポートが受けられます。
恋愛経験が少ない方、自分から積極的にアプローチするのが苦手な方、専門家と二人三脚で着実に婚活を進めたい方に向いています。
データマッチング型
会員が登録した年齢、年収、学歴、居住地などの希望条件を基に、システムが自動的にお相手を探し出し、紹介するスタイルです。
多くの会員データの中から、自分のペースで主体的に活動したい方や、まずは多くの選択肢の中から効率的に相手を探したいという方に向いています。
仲人型に比べてカウンセラーの介入が少ない分、費用が比較的リーズナブルな傾向にあります。
マッチングアプリの利用経験があり、ある程度自分で活動を進めることに慣れている方にも適しています。
ハイブリッド型
データマッチング型の「効率性」と、仲人型の「手厚いサポート」の両方の長所を兼ね備えた、現在最も主流となっているスタイルです。
会員は自分でシステムを使ってお相手を検索・申し込みできると同時に、カウンセラーからも相性を考慮したお相手の紹介や、活動全般にわたるアドバイスを受けることができます。
効率的に多くの出会いの機会を確保しつつ、重要な局面では専門家のサポートも受けたいという、バランスを重視する方に最適なタイプと言えるでしょう。
【一目でわかる】結婚相談所のタイプ別比較表
タイプ | 特徴 | メリット | デメリット | こんな人におすすめ | 料金傾向 |
仲人型 | カウンセラーが相性をみて紹介。手厚いサポートが中心。 | ・サポートが手厚い・データでは分からない相性を重視・成婚へのコミットが強い | ・費用が高めになる傾向・カウンセラーとの相性が重要 | ・恋愛経験が少ない、自信がない人・一人で進めるのが不安な人・客観的なアドバイスが欲しい人 | 高め |
データマッチング型 | システムが条件に合う相手を紹介。自分で活動を進める。 | ・費用が比較的安い・自分のペースで活動できる・多くの会員から探せる | ・サポートが少ない・自分で積極的に動く必要がある・スペック重視になりがち | ・自分のペースで進めたい人・費用を抑えたい人・ある程度の恋愛経験がある人 | 安め |
ハイブリッド型 | データ検索とカウンセラー紹介の両方が利用可能。 | ・効率性とサポートのいいとこ取り・出会いの機会が多い・柔軟な活動が可能 | ・サービス内容が相談所により様々・仲人型よりはサポートが少ない場合も | ・効率もサポートも両方欲しい人・初めて結婚相談所を利用する人・多くの選択肢から選びたい人 | 中程度 |
大手と中小(個人経営)の違いと選び方
結婚相談所は、運営規模によって「大手」と「中小(個人経営)」に大別されます。
それぞれにメリット・デメリットがあり、どちらが良いかは一概には言えません。
重要なのは、自分が何を重視するかを明確にし、それに合った相談所を選ぶことです。
大手相談所のメリット・デメリット
全国に支店を持ち、テレビCMなどで知名度の高い結婚相談所がこれにあたります。
メリットとしては、まず圧倒的な会員数の多さが挙げられます。
自社の会員ネットワークが広いため、地域を問わず多くの出会いのチャンスが期待できます。
また、長年の運営実績から婚活ノウハウが蓄積されており、サービス内容が体系化されている点も魅力です。
カウンセラーは専門的な研修を受けていることが多く、安定した品質のサポートが受けられます。
ブランド力による安心感や信頼性も大きな利点です。
一方でデメリットとしては、一人のカウンセラーが多数の会員を担当することが多く、サポートがマニュアル的で手薄に感じられる可能性がある点が挙げられます。
料金も広告宣伝費や店舗維持費などが上乗せされるため、比較的高額になる傾向があります。
中小・個人経営相談所のメリット・デメリット
特定の地域に密着していたり、カウンセラーが個人で運営していたりする相談所です。
多くは日本結婚相談所連盟(IBJ)などの連盟に加盟しており、連盟内の会員データベースを共有することで、大手と遜色ない数の会員を紹介できる仕組みになっています。
メリットは、カウンセラーとの距離が近く、一人ひとりの会員に対して手厚く、きめ細やかなサポートが期待できる点です。
少人数担当制をとっていることが多く、会員の性格や状況に合わせた柔軟な対応が可能です。
また、大手のような多額の広告費や固定費がかからないため、料金が比較的リーズナブルな場合が多いです。
デメリットとしては、カウンセラーのスキルや経験にばらつきがある可能性が考えられます。
また、個人で運営している場合、相性が合わなくても担当者を変更することが難しいという側面もあります。
あなたに合うのは大手?中小?判断基準を解説
どちらのタイプが自分に適しているか、以下の基準で判断してみましょう。
手厚いサポートを最優先するなら「中小」:恋愛経験が少なく、プロフィール作成からデートの服装、LINEの送り方まで、マンツーマンで丁寧にサポートしてほしい場合は、評判の良い中小・個人経営の相談所が向いています。
会員数の多さとブランドの安心感を重視するなら「大手」:とにかく多くの選択肢の中から自分で相手を選びたい、転勤の可能性がある、誰もが知っている安心できるところで活動したいという場合は、大手が適しています。
費用を抑えたいなら「中小」:同じ連盟に加盟していれば出会える会員の母数は変わらないため、コストパフォーマンスを重視するなら、料金設定がリーズナナブルな中小相談所が賢い選択です。
最終的には、無料相談などを利用して複数の相談所の話を聞き、カウンセラーとの相性やサポート内容を直接確認して決めることが最も重要です。
第2章:費用と料金の全貌 – 賢い予算計画で婚活を成功させる
結婚相談所の利用を検討する上で、最も気になるのが費用でしょう。
料金体系は複雑に見えるかもしれませんが、その内訳を正しく理解し、自分の予算に合った計画を立てることが、安心して婚活を続けるための鍵となります。
結婚相談所の費用内訳:何にいくらかかるのか?
結婚相談所でかかる費用は、主に以下の4つで構成されています。
初期費用(入会金・登録料)
活動を開始するために、最初に入会金やシステムへの登録料などの初期費用が必要です。
相場としては5万円~20万円程度ですが、サポートの手厚さやブランド力によって大きく変動します。
この費用には、入会時のカウンセリングや活動プランの設計、プロフィール作成サポートなどが含まれることが一般的です。
月会費
会員として在籍している間、毎月支払う費用です。
システムの利用料や、カウンセラーによる定期的な面談、相談などのサポート費用に充てられます。
相場は1万円~3万円程度で、提供されるサポート内容の充実度に比例して高くなる傾向があります。
活動していない月でも発生する固定費なので、自分の活動ペースに合ったプランを選ぶことが大切です。
お見合い料
お見合いが1回成立するごとに発生する費用です。
相場は1回あたり5,000円~1万円程度ですが、最近では月会費に含めて無料としている相談所も増えています。
お見合い料がかかるプランは、一回一回のお見合いをより慎重に行う動機付けとなり、質の高い出会いに繋がるという側面もあります。
成婚料
結婚相談所を通じて出会った相手と婚約(成婚)が決まり、退会する際に支払う成功報酬です。
相場は10万円~30万円程度と幅があります。
成婚料を設定している相談所は、結果を出すことへのコミットメントが強く、最後まで手厚くサポートしてくれる傾向があると言われています。
逆に、成婚料が0円の相談所は、初期費用や月会費が比較的高めに設定されている場合があります。
「成婚」の定義の重要性
ここで最も注意すべき点が、「成婚」の定義です。
多くの信頼できる相談所では、「プロポーズが成功し、婚約した時点」を成婚と定義しています。
しかし、一部の相談所では「結婚を前提とした真剣交際が始まった時点」を成婚とみなし、成婚料を請求するケースがあります。
真剣交際が始まったとしても、その後に破局に至る可能性はゼロではありません。
入会前に、どの段階で成婚料が発生するのか、その定義を契約書で明確に確認することが、後々のトラブルを避けるために非常に重要です。
1年間の活動でかかる総額費用シミュレーション
結婚相談所での婚活は、一般的に1年以内の成婚を目指すケースが多いため、1年間の活動でかかる総額費用を把握しておくことが現実的です。
総額の目安
活動する相談所やプランによって大きく異なりますが、1年間の活動でかかる総額費用の目安は、おおよそ30万円~80万円程度です。
例えば、初期費用10万円、月会費1.5万円、お見合い料0円、成婚料20万円の相談所で1年間活動して成婚した場合、総額は「10万円 + (1.5万円 × 12ヶ月) + 20万円 = 48万円」となります。
年代別費用相場
一般的に、年齢が上がるにつれてお相手に求める条件が厳しくなったり、同年代の会員数が少なくなったりすることで、活動期間が長引く傾向があります。
そのため、総費用も高くなる可能性があります。
ある調査では、成婚までにかかる費用の相場として、20代で約20万円、30代で25万円~35万円、40代以上で40万円前後というデータも示されています。
主要結婚相談所の料金プラン徹底比較表
相談所名 | タイプ | 初期費用(税込) | 月会費(税込) | お見合い料(税込) | 成婚料(税込) | 1年間の活動費目安(税込) |
IBJメンバーズ | ハイブリッド型 | 252,450円 | 17,050円 | 0円 | 220,000円 | 約67.7万円 |
ツヴァイ | ハイブリッド型 | 118,800円 | 15,950円 | 0円 | 0円 | 約31万円 |
オーネット | ハイブリッド型 | 123,200円 | 15,950円 | 0円 | 0円 | 約31.4万円 |
サンマリエ | 仲人型 | 187,000円 | 18,700円 | 0円 | 220,000円 | 約63.1万円 |
パートナーエージェント | 仲人型 | 110,000円 | 17,600円 | 0円 | 77,000円 | 約39.8万円 |
ゼクシィ縁結びエージェント | ハイブリッド型 | 33,000円 | 17,600円 | 0円 | 0円 | 約24.4万円 |
エン婚活エージェント | オンライン型 | 33,000円 | 14,300円 | 0円 | 0円 | 約20.5万円 |
※上記は各社の代表的なプランを基にした概算です。
プランや割引によって変動します。
見落としがちな追加費用と節約術
基本料金以外にも、活動をより円滑に進めるための費用が発生することがあります。
これらを事前に把握しておくことが大切です。
オプション料金
多くの相談所では、基本プランに加えて様々なオプションサービスを用意しています。
例えば、プロのカメラマンによるプロフィール写真撮影(1~3万円程度)、スタイリストによるファッションコンサルティング、コミュニケーションスキルを磨くための婚活セミナー、会員限定の婚活パーティー参加費(5,000円~1万円程度)などです。
これらは自己投資として有効ですが、予算計画に含めておく必要があります。
男女の料金差
婚活パーティーやマッチングアプリでは女性の料金が安い、あるいは無料のケースが多いですが、結婚相談所では男女同額が一般的です。
これは、男女双方から同等の費用をいただくことで、結婚に対する真剣度が高い会員を確保するという目的があるためです。
一部、女性の料金が無料または格安の相談所も存在しますが、これは男性会員を集めるための戦略であることが多く、会員の質にばらつきが出る可能性があります。
逆に、医師や経営者などハイスペックな男性が多く在籍する相談所では、女性側の料金が高く設定されている場合もあります。
休会・中途退会
仕事が多忙になったり、婚活に疲れてしまったりした場合、一時的に活動を休止できる「休会制度」を設けている相談所が多くあります。
休会中は月会費が無料または減額されるため、無理なく活動を続けることができます。
また、活動途中で退会(中途退会)する場合、支払った初期費用の一部が活動期間に応じて返金される「返金保証制度」があるかも確認しましょう。
ただし、お見合いが成立しているにも関わらずキャンセルした場合など、ペナルティとして違約金が発生するケースもあるため、契約時の規約は隅々まで確認することが不可欠です。
第3章:入会から成婚までのロードマップ – 婚活の流れを完全理解
結婚相談所での活動は、独自のルールとステップに沿って進められます。
この流れを事前に把握しておくことで、戸惑うことなくスムーズに婚活を進めることができます。
入会前の準備から成婚退会まで、具体的な道のりを詳しく見ていきましょう。
STEP1:無料相談 – 成功する相談所選びの最重要ステップ
結婚相談所選びは、婚活の成否を左右する最も重要な決断です。
その判断材料を得るための場が「無料相談(無料カウンセリング)」です。
複数の相談所の話を聞き、自分に最適な場所を見極めましょう。
無料相談の流れ
無料相談は、通常1時間~1時間半程度で、以下のような流れで進みます。
- ヒアリング:カウンセラーがあなたの現在の婚活状況、悩み、結婚観、お相手への希望条件などを丁寧にヒアリングします。
- サービス説明:相談所の特徴、会員データ(年齢層や男女比など)、紹介方法、サポート内容などについて詳しい説明を受けます。
- 料金プラン提案:あなたの希望や活動スタイルに合わせた最適な料金プランを提案されます。
- 質疑応答:あなたが抱える疑問や不安について、自由に質問できる時間が設けられます。
- 会員検索体験:相談所によっては、実際にシステムを使って、あなたの希望条件に合う会員がどのくらいいるかを検索させてくれる場合もあります。
絶対に確認すべき質問リスト
後悔しない相談所選びのために、無料相談では以下の点を必ず質問しましょう。
会員について:「私の希望条件(例:30代前半、〇〇市在住、年収〇〇万円以上)に合う会員は、具体的に何名くらい在籍していますか?」
サポート内容:「プロフィール作成は手伝ってもらえますか?」「お見合いの服装や会話について、具体的なアドバイスはもらえますか?」「交際中の悩みは、どのくらいの頻度で相談できますか?」
担当者について:「入会後、担当してくれるのは今日お話ししてくださった方ですか?」「担当カウンセラーの方の実績や得意なサポートは何ですか?」「もし相性が合わなかった場合、担当者の変更は可能ですか?」
料金について:「パンフレットに記載されている料金以外に、追加で発生する可能性のある費用はありますか?(写真撮影、パーティー参加費など)」
ルールについて:「成婚の定義を具体的に教えてください。どのタイミングで成婚料が発生しますか?」
良いカウンセラーの見極め方
無料相談は、カウンセラーとの相性を見極める絶好の機会でもあります。
以下のポイントに注目しましょう。
話を丁寧に聞いてくれるか:あなたの話を遮ったり、自分の意見を押し付けたりせず、真摯に耳を傾けてくれるか。
メリットとデメリットを両方話してくれるか:自社の良い点だけでなく、弱みや注意点についても正直に話してくれるか。
無理な勧誘をしないか:その場で契約を迫ったり、「今決めないと損」といった言葉で煽ったりせず、あなたのペースで検討させてくれるか。
信頼できるカウンセラーは、あなたの婚活における最高のパートナーになります。
フィーリングが合うかどうか、直感を大切にしましょう。
STEP2:入会とプロフィール作成 – 選ばれる男性になるための第一歩
入会を決めたら、いよいよ活動準備のスタートです。
独身証明書などの必要書類を提出し、婚活の「顔」となるプロフィールを作成します。
ここでの作り込みが、お見合いの成立率を大きく左右します。
男性向けプロフィールの書き方
プロフィールは、あなたという人間を伝えるための最初のプレゼンテーションです。
女性が「この人に会ってみたい」と思えるような、誠実さと魅力が伝わる内容を心がけましょう。
自己PR文の構成例:
-
- 挨拶:「はじめまして。プロフィールをご覧いただきありがとうございます。」
- 入会のきっかけ:「仕事が落ち着き、将来を共に歩むパートナーと真剣に出会いたいと思い、入会いたしました。」
- 仕事について:「〇〇のメーカーで商品開発をしています。チームで協力しながら、多くの人に喜んでもらえる製品を作ることにやりがいを感じています。」
- 性格・人柄:「周りからはよく『穏やかで聞き上手』だと言われます。友人との時間も大切にしますが、休日は家で映画を観てゆっくり過ごすのも好きです。」
- 趣味:「趣味は週末のカフェ巡りです。美味しいコーヒーを飲みながら読書をするのがリフレッシュになっています。もしよろしければ、おすすめのカフェを教え合いながら、一緒にお出かけできたら嬉しいです。」
- 結婚観・理想の家庭像:「お互いを尊重し、些細なことでも笑い合えるような温かい家庭を築きたいです。家事も得意な料理から積極的に分担し、支え合っていきたいと考えています。」
- 結びの言葉:「まずは一度お会いして、色々なお話ができたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。」
男性向け写真の撮り方
プロフィールの中で最も重要な要素が写真です。
女性はまず写真を見て、その後に文章を読むかどうかを判断します。
以下の3つのポイントを必ず押さえましょう。
- 清潔感:最も重要です。撮影前には必ず美容院で髪を整え、眉毛や髭も綺麗に処理しましょう。服装のシワや靴の汚れにも注意が必要です。
- 誠実さ:服装は奇をてらわず、ネイビーやグレーのジャストサイズのスーツ、または清潔感のあるジャケットスタイルが基本です。Tシャツやジーンズなどのラフすぎる格好は避けましょう。
- 穏やかな笑顔:真顔やキメ顔ではなく、リラックスした自然な笑顔が好印象を与えます。歯を見せて笑うことに抵抗がある場合は、口角を少し上げるだけでも印象は大きく変わります。
撮影は、自撮りやスナップ写真ではなく、必ず婚活写真専門のフォトスタジオでプロのカメラマンに撮影してもらうことを強く推奨します。
屋外の自然光の下で撮影すると、より明るく爽やかな印象になります。
メインのスーツ写真の他に、趣味を楽しんでいる様子など、人柄が伝わるカジュアルなサブ写真を複数枚掲載するのも非常に効果的です。
STEP3:お相手探しとお見合い – 出会いの質と量を最大化する戦略
プロフィールが完成したら、いよいよお相手探しが始まります。
積極的に行動し、出会いの機会を最大化することが成功への近道です。
申し込みとお見合い成立率
結婚相談所のお見合い成立率は、決して高くありません。
データによれば、平均で約7%程度、つまり15人前後に申し込んで、ようやく1人とお見合いが成立するかどうかという確率です。
「断られるのが当たり前」という心構えを持ち、落ち込むことなく、毎月決められた申込件数を最大限に活用して、積極的にアプローチを続けることが何よりも重要です。
成婚する人は、平均して月に3回以上のお見合いをしています。
そのためには、月に40~50件以上の申し込みが必要になる計算です。
お見合いのルールとマナー
お見合いは、ホテルのラウンジなどで1時間程度、お茶をしながら話すのが一般的です。
そこには、円滑な出会いのためのいくつかのルールとマナーが存在します。
時間と場所:指定された待ち合わせ場所には、10分前には到着するようにしましょう。遅刻は厳禁です。お見合い時間は、長すぎても短すぎても良くないとされ、1時間が目安です。
費用:お見合いの際のお茶代(2人で3,000円程度)は、男性が全額支払うのがルールでありマナーとされています。女性は支払ってもらうことを当然と思わず、必ず「ごちそうさまでした、ありがとうございます」とお礼を伝えましょう。
服装:男性はスーツまたはジャケット着用が基本です。女性は清楚なワンピースやブラウスにスカートといった、女性らしい服装が好まれます。季節感を取り入れることも大切です。
連絡先交換の禁止:お見合いの席で、当人同士が直接連絡先(LINEや電話番号)を交換することは禁止されています。交際に進むかどうかを決めた後、相談所を通じて交換するのがルールです。
キャンセル:一度成立したお見合いを自己都合でキャンセルした場合、所定の違約金(1万円~2万円程度)が発生します。
お見合いの会話術
1時間という限られた時間で、お互いの人柄を知り、「また会いたい」と思ってもらうための会話のポイントです。
盛り上がる話題:まずはプロフィールの内容から会話を広げましょう。「趣味」「休日の過ごし方」「好きな食べ物や映画」「仕事のやりがい」などは、誰にとっても話しやすく、共通点を見つけやすい定番の話題です。
NGな話題:初対面で避けるべき話題もあります。「過去の恋愛経験」「これまでの婚活状況」「年収や貯金などお金に関する踏み込んだ話」「他社の悪口やネガティブな話」「政治や宗教」などは、相手に不快感を与える可能性があるため厳禁です。
会話の心構え:自分が話すことよりも、相手の話を笑顔で聞く「傾聴」の姿勢が大切です。相手の話に興味を持って質問をしたり、共感を示したりすることで、相手は「話しやすい」「自分に興味を持ってくれている」と感じ、好印象を抱きます。
STEP4:仮交際と真剣交際 – 関係を深めるための重要期間
お見合いでお互いが「また会いたい」という意思表示をすると、次のステップに進みます。
結婚相談所には、「仮交際」と「真剣交際」という独自の交際ステップがあります。
「仮交際」と「真剣交際」の違い
仮交際(プレ交際):お見合い後、お互いをより深く知るための「お友達期間」です。この期間の最大の特徴は、複数人と同時に交際できることです。複数の人とデートを重ねながら、結婚相手として真剣に向き合いたい一人を見極めていきます。期間は1~3ヶ月が目安です。
真剣交際:仮交際を経て、「この人と結婚を前提にお付き合いしたい」と決めた一人とだけ向き合う「恋人期間」です。この段階に進むと、他の人とのお見合いや仮交際はすべて終了(交際終了)させなければなりません。結婚後の生活について、より具体的なすり合わせを行っていく重要な期間で、期間は同样に1~3ヶ月が目安です。
初回デート成功の法則
仮交際に進んだ後の最初のデートは、今後の関係を左右する非常に重要なイベントです。
誘い方とタイミング:連絡先を交換したら、できるだけ早く、できればその日のうちに男性から電話(ファーストコール)をし、1週間以内のデートの約束を取り付けるのが鉄則です。時間が空くと、お互いの気持ちが冷めてしまう可能性があります。
場所と時間:初回デートは、長時間の拘束を避け、ランチやお茶など2~3時間程度で楽しめるプランが無難です。お互いがアクセスしやすい中間地点のおしゃれなカフェやレストランを選びましょう。
費用:お見合い同様、初回デートの費用も男性が支払うと、女性からの印象は格段に良くなります。女性は、お礼の言葉を忘れずに伝え、お茶代を出すなど、感謝の気持ちを行動で示すと好印象です。
次への繋げ方:デートの最後に、「今日は楽しかったです。次は〇〇に行きませんか?」と、その日の会話で出た話題に絡めて、次のデートの約束を取り付けるのが理想的な流れです。
仮交際中のLINE術
デート以外の時間で距離を縮めるための重要なツールがLINEです。
頻度:理想は、毎日1往復程度のやり取りを続けることです。朝の「おはよう」や夜の「おやすみ」といった簡単な挨拶だけでも、相手を気にかけていることが伝わります。ただし、相手のペースに合わせることが最も大切です。
内容:デートのお礼や次のデートの相談といった業務連絡だけでなく、相手への気遣いの言葉や、会話で出た内容に関するメッセージを送ると好印象です。「今日はお疲れ様でした」「週末の〇〇、楽しみですね」など、ポジティブな内容を心がけましょう。長文や質問攻め、自分の話ばかり、ネガティブな内容は避けましょう。
STEP5:プロポーズと成婚退会
真剣交際を通じて、お互いの結婚への意思が固まったら、いよいよ最終ステップです。
成婚の定義の再確認
多くの相談所では、男性からのプロポーズが成功し、女性がそれを受諾した「婚約」の時点をもって「成婚」と定義します。
このタイミングで、相談所に成婚の報告を行い、所定の成婚料を支払います。
成婚退会後の流れ
成婚料の支払いと退会手続きが完了すると、結婚相談所での活動はすべて終了となります。
これ以降は、相談所のルールに縛られることなく、二人で自由に入籍日や結婚式、新居の準備などを進めていくことになります。
一部の相談所では、結婚式場や指輪の割引など、成婚退会後のサポートを提供している場合もあります。
第4章:男性会員のための実践的婚活戦略
結婚相談所というシステムを理解した上で、次に重要になるのが、その中でいかにして「選ばれる男性」になるかという具体的な戦略です。
ここでは、多くの男性が陥りがちな失敗パターンとその克服法、そして成功者の共通点を探っていきます。
結婚相談所でうまくいかない男性の共通点と克服法
活動が思うように進まない男性には、年代や性格に応じた共通の課題が見られます。
自分に当てはまる点がないか客観的に見つめ直し、改善していくことが成婚への近道です。
年代別の陥りがちな罠と対策
20代男性:最大の武器は「若さ」ですが、一方で「経済的な不安定さ」や「結婚への本気度が低いのでは?」と見られがちです。
対策としては、具体的な将来設計や貯蓄計画をプロフィールや会話の中で示すことで、真剣さと堅実さをアピールすることが重要です。
また、同年代の女性はマッチングアプリなど他の選択肢も多いため、結婚相談所を選んだ明確な理由を伝えることで、本気度を伝えることができます。
30代男性:仕事も充実し、婚活市場の中心となる年代ですが、周囲の結婚ラッシュに焦りを感じ、「理想が高すぎる」状態に陥りがちです。
対策としては、まず自分の市場価値をカウンセラーと客観的に分析すること。
そして、お相手に求める条件に優先順位をつけ、「絶対に譲れない条件」以外は幅を持たせることが必要です。焦りは空回りの原因になるため、自分のペースを保つことも大切です。
40代男性:「20代の女性と結婚したい」など、極端に年齢の離れた相手を希望する傾向が強く、お見合いが組めない大きな原因となっています。
また、長年の独身生活で染みついた生活スタイルや価値観が、女性から「柔軟性がない」と見られることも。
対策は、まず現実的な年齢層(±5歳程度)に目を向けること。
そして、清潔感を徹底し、加齢による体型の変化などにも気を配ること。
会話では、年上としての包容力や経済的な安定感をアピールしつつも、相手の価値観を尊重し、柔軟な姿勢を見せることが不可欠です。
共通する失敗パターン
年代を問わず、うまくいかない男性には以下のような共通点が見られます。
プライドが高く、自分の話ばかりする:お見合いやデートで、仕事の自慢話や過去の武勇伝ばかり話してしまうパターンです。女性が求めているのは共感であり、自慢話ではありません。自分の話は2割、相手の話を聞くのが8割くらいのバランスを意識し、「聞き役」に徹することが成功の鍵です。
受け身で積極性がない:女性からの申し込みを待つばかりで、自分から行動を起こさない男性です。婚活は「待ち」の姿勢では成功しません。断られることを恐れず、積極的に申し込み、デートの提案も自分から行いましょう。
見た目に気を使わない:ヨレヨレのシャツ、汚れた靴、ボサボサの髪など、清潔感の欠如は致命的です。内面を見てもらう前に、第一印象で「ナシ」と判断されてしまいます。高価な服は必要ありません。サイズに合った清潔な服装と、定期的な散髪を心がけるだけで印象は劇的に変わります。
「気持ち悪い」と思われないために
残念ながら、一部の男性の言動が女性に「気持ち悪い」という印象を与えてしまうことがあります。
無意識のうちに相手を不快にさせないために、以下の点は絶対に避けましょう。
過度な馴れ馴れしさ:初対面や交際初期に、タメ口を使ったり、いきなりプライベートに踏み込みすぎたりする行為。
自己中心的な言動:自分の都合ばかりを優先し、相手の気持ちや状況を考えない。レストランの店員など、第三者に対する横柄な態度も本性を見抜かれます。
清潔感の欠如:フケ、口臭、体臭、伸びた爪など、生理的な不快感を与える要素は一発でアウトです。
下心が見える言動:容姿ばかりを褒めたり、性的な話題を振ったりする行為。
相手を一人の人間として尊重し、誠実な態度で接することが基本中の基本です。
データで見る結婚相談所の男性会員
結婚相談所には、どのようなスペックの男性が登録しているのでしょうか。
客観的なデータを知ることで、婚活市場のリアルな姿が見えてきます。
男性会員の平均スペック
大手連盟が公表しているデータによると、男性会員のスペックは以下のような傾向があります。
年齢:30代後半から40代前半が最も多いボリュームゾーンです。
学歴:大卒以上の会員が全体の7割以上を占めており、高学歴な男性が多いのが特徴です。
年収:500万円~699万円が最も多い層で、日本の男性平均年収(約545万円)を上回っています。これは、結婚相談所の費用を負担できる経済力のある男性が集まりやすいことを示しています。
「普通の男性」が一番人気?
婚活女性が口を揃えて言う「普通の男性がいい」という言葉。
しかし、その「普通」の定義は、実は非常にハードルが高いのが現実です。
女性がイメージする「普通の男性」とは、多くの場合、以下の条件を複数満たす人物を指します。
- 年収500万円以上
- 大学卒業以上
- 身長170cm以上
- 正社員
- 清潔感がある
- コミュニケーション能力に問題がない
しかし、これらの条件をすべてクリアする未婚男性は、統計的に見るとごく少数派です。
つまり、女性が求める「普通」は、実質的には「ハイスペック」に近い存在なのです。
この認識のズレが、女性側が「いい人がいない」と感じ、男性側が「高望みされている」と感じる婚活のミスマッチを生む大きな要因となっています。
「男性不足」の真実
「結婚相談所は女性が多くて男性不足」とよく言われますが、これは年代や地域によって状況が異なります。
データを見ると、会員全体の男女比はほぼ「男性4.5:女性5.5」と、やや女性が多い程度です。
しかし、年代別に見ると、30代までは女性の割合が高く、40代後半からは男性の割合が逆転します。
これは、女性の方が出産年齢を意識して早めに婚活をスタートさせる傾向があるためです。
したがって、20代~30代の男性にとっては、比較的多くの女性の中からお相手を選べる「売り手市場」であると言えるかもしれません。
成功事例から学ぶ:成婚した男性たちの体験談
スペックに自信がなくても、正しい努力をすれば成婚は可能です。
実際に結婚相談所で幸せを掴んだ男性たちの体験談から、成功の秘訣を学びましょう。
成功の秘訣
自分を客観視し、改善する素直さ:年収400万円台、30代後半の男性が、カウンセラーのアドバイスを素直に受け入れ、ファッションコンサルや肌治療、話し方の改善に取り組んだ結果、申し込みが急増し、4ヶ月で成婚した事例があります。自分の弱点と向き合い、プロの意見を実行する素直さが成功を引き寄せました。
スペック以外の魅力を磨く:離婚を経験し、自信を失っていた30歳の男性。彼はジム通いで15kgの減量に成功し、美容皮膚科にも通って外見を磨き上げました。さらに、得意な料理や家事能力をプロフィールでアピール。お見合いでは誠実な人柄と聞き上手な姿勢が評価され、同じくバツイチの女性と意気投合し、スピード婚を果たしました。
諦めない心と行動力:50人以上とお見合いをしても真剣交際に進めず、何度も心が折れそうになった男性。彼はその都度、カウンセラーに相談し、お断りされた理由を分析して次の活動に活かし続けました。その粘り強い活動の末、価値観がぴったり合う女性と出会い、成婚に至りました。「とにかくバットを振り続ける」という積極的な行動力が、最終的に運命の出会いを引き寄せたのです。
失敗談から学ぶ教訓
一方で、うまくいかなかった体験談からも多くの教訓が得られます。
高すぎる理想の罠:「年収1,000万円以上、20代の美人」といった非現実的な条件に固執し、カウンセラーのアドバイスにも耳を貸さなかった結果、1年間で一度もお見合いが組めずに退会したケース。
受け身姿勢の末路:自分からは一切申し込まず、女性からの申し込みを待つだけのスタイルを続けた男性。入会当初は数件の申し込みがあったものの、次第になくなり、活動が停滞。モチベーションを失い、退会に至りました。
カウンセラーとの不和:自分のやり方に固執し、カウンセラーからのアドバイスを「説教」と捉えて反発。次第に相談所との関係が悪化し、孤立してしまい、成果が出ないまま退会したケース。
これらの事例から、「素直さ」「行動力」「協調性」が、スペック以上に婚活の成否を分ける重要な要素であることがわかります。
第5章:結婚相談所のリアルな評判と疑問を解消
結婚相談所への入会を検討する際、多くの人がインターネット上の評判や口コミを参考にします。
しかし、そこには玉石混交の情報が溢れています。
ここでは、よくある疑問や評判の真相を、客観的なデータと専門的な視点から解き明かしていきます。
結婚相談所の離婚率は本当に低いのか?
「結婚相談所で結婚すると離婚率が低い」という話は、婚活業界で長年語られてきました。
その真相はどうなのでしょうか。
データで見る離婚率の真実
巷でよく言われる「結婚相談所の離婚率は10%」という数字には、実は明確な公的データや統計的な裏付けがありませんでした。
これは、業界内で独り歩きしてきた一種の「神話」に近いものだった可能性があります。
しかし、近年行われた約2万人規模の調査では、結婚相談所を通じて結婚した夫婦の離婚率は、マッチングアプリや職場・友人からの紹介といった他の出会い方と比較して、最も低いという結果が出ています。
つまり、「離婚しにくい」という傾向は事実である可能性が高いと言えます。
離婚しにくい理由
では、なぜ結婚相談所での結婚は離婚に至りにくいのでしょうか。
その理由は、出会いから結婚までのプロセスに隠されています。
結婚への覚悟が違う:入会時に高額な費用を支払い、公的書類を提出するというプロセスを経るため、会員は全員が結婚に対して非常に高い真剣度と覚悟を持っています。勢いや雰囲気で結婚するのではなく、明確な意志を持ってパートナーを探しているため、結婚生活で困難に直面しても、安易に諦めることが少ないのです。
価値観のすり合わせができる:結婚生活で最も多い離婚理由は「性格の不一致」です。結婚相談所では、お見合いや交際の段階で、年収、仕事、家族観、金銭感覚、子供の希望など、結婚後の生活に直結する重要な価値観を事前に確認し、すり合わせることができます。恋愛では聞きにくいことも、カウンセラーのサポートを受けながらオープンに話し合えるため、結婚後の「こんなはずじゃなかった」というギャップを最小限に抑えられます。
冷静な相手選びができる:恋愛結婚が「好き」という感情から始まるのに対し、結婚相談所では条件や価値観の一致といった理性的な判断から入ることが多いです。一時的な感情の盛り上がりに流されることなく、生涯を共にするパートナーとしてふさわしい相手かどうかを冷静に見極めることができるため、長期的に安定した関係を築きやすいと言われています。
第三者のサポートがある:婚活中はもちろん、交際中に問題が発生した際にも、客観的な視点からアドバイスをくれるカウンセラーの存在は大きいものです。二人だけでは感情的になってしまう問題も、第三者が介入することで冷静な解決に導かれることがあります。
スピード婚のリスクと回避策
結婚相談所では、入会から3ヶ月~1年程度で成婚に至る「スピード婚」が珍しくありません。
交際期間が短い分、お互いの理解が不十分なまま結婚に進んでしまうリスクは確かに存在します。
このリスクを回避するためには、仮交際・真剣交際の期間中に、以下の点を徹底的に話し合うことが不可欠です。
お金の話:お互いの収入と貯蓄、借金の有無、家計の管理方法、お小遣い制にするかなど。
仕事の話:結婚後の働き方、転勤の可能性、キャリアプランなど。
住まいの話:どこに住むか、マイホームは購入するか、親との同居の可能性など。
家族の話:お互いの両親との付き合い方、介護の問題など。
子供の話:子供は欲しいか、何人欲しいか、教育方針など。
これらの「聞きにくいけれど重要な話」を、カウンセラーのサポートも活用しながら、真剣交際の段階でしっかりとすり合わせておくことが、スピード婚を成功させ、長期的に幸せな結婚生活を送るための鍵となります。
ネットの評判(2ch/5ch、ブログ、Vlog)の正しい見方
インターネット上には、結婚相談所に関する様々な情報が溢れています。
これらを有効活用するためには、情報の特性を理解し、正しく読み解くリテラシーが求められます。
体験談から読み解くリアル
個人のブログやYouTubeのVlogなどで発信される体験談は、活動の具体的な雰囲気や、成功・失敗に至った生々しいエピソードを知ることができる貴重な情報源です。
特に、自分と年齢や状況が近い男性の体験談は、活動のイメージを掴む上で非常に参考になります。
どのような点で悩み、どう乗り越えたのか、カウンセラーとどのようなやり取りがあったのかなど、公式サイトには書かれていないリアルな情報を得ることができます。
匿名掲示板(2ch/5ch)の情報
2ちゃんねる(現5ちゃんねる)などの匿名掲示板では、より辛辣で本音に近い意見が見られます。
特定の相談所のサポート体制の不満や、会員の質に関するネガティブな情報も多く書き込まれています。
これらは全てが事実とは限りませんが、多くの人が同様の不満を書き込んでいる場合は、その相談所が何らかの課題を抱えている可能性を示唆しているかもしれません。
ただし、情報は玉石混交であり、個人の主観や誇張、時には意図的な誹謗中傷も含まれるため、あくまで参考程度に留め、鵜呑みにしないことが重要です。
カウンセラーとの相性問題
ネットの評判で最も多く見られるのが、「カウンセラーとの相性が合わなかった」というものです。
「連絡が遅い」「放置された」「アドバイスが的外れで傷ついた」「高圧的だった」といったネガティブな体験談は後を絶ちません。
これは、婚活の成否において、カウンセラーの質と相性がいかに重要であるかを物語っています。
どれだけ良いシステムや会員数を誇る相談所でも、担当カウンセラーとの信頼関係が築けなければ、活動はうまくいきません。
だからこそ、入会前の無料相談でカウンセラーの人柄をしっかり見極めることや、入会後に担当者を変更できる制度があるかを確認しておくことが非常に大切なのです。
特定サービスの評判
特定のサービスに関する評判も多く見られます。
「料金がリーズナブルで始めやすい」「20代の会員が多い」といったポジティブな評判がある一方で、「その分サポートが手薄に感じる」「会員の結婚への真剣度にばらつきがある」といったネガティブな声も存在します。
これは、サービスの価格と提供されるサポート内容がトレードオフの関係にあることを示しています。
料金が安いということは、人件費を抑えている可能性が高く、その分、会員自身が主体的に動くことが求められます。
自分の婚活スタイル(手厚いサポートが必要か、ある程度自分で進められるか)と、サービスの特性が合致しているかを見極めて選ぶことが、入会後のミスマッチを防ぐ鍵となります。
第6章:地域別おすすめ結婚相談所ガイド
結婚相談所選びにおいて、活動エリアの特性を理解することは非常に重要です。
ここでは、主要都市である名古屋、大阪、福岡、そして特色ある地方都市として札幌、熊本、鹿児島の婚活市場の特徴と、それぞれの地域でおすすめ結婚相談所を紹介します。
主要都市別・人気結婚相談所比較表
都市名 | おすすめ相談所例 | タイプ | 料金目安(1年) | 会員層の特徴 | サポートの特徴 |
名古屋 | サンマリエ, パートナーエージェント | 大手/仲人型 | 40~65万円 | 堅実な職業の男女が多い。家族との関係を重視。 | 手厚いサポート、地元事情に精通したアドバイス。 |
大阪 | ツヴァイ, オーネット | 大手/ハイブリッド型 | 30~60万円 | 多様な価値観。20代~40代が中心。 | コスパの良いプランが豊富。大手から個性的な中小まで選択肢が多い。 |
福岡 | フィオーレ, ムスベル | 大手/仲人型 | 40~85万円 | 30代が中心。活気があり積極的な人が多い。 | 大手の支店が多く競争が活発。地域密着のイベントも。 |
札幌 | ゼクシィ縁結び, ラポールアンカー | 大手/中小 | 20~55万円 | 女性比率が高く、男性が有利な傾向。30代~40代が中心。 | オンライン型やコスパの良い地域密着型が人気。 |
熊本 | オーネット, ハピネス | 大手/地域密着型 | 20~45万円 | 正義感が強い県民性。地元志向が強い。 | 地域密着でアットホームなサポートが評価される傾向。 |
鹿児島 | ツヴァイ, エン婚活 | 大手/オンライン型 | 20~60万円 | 初婚年齢が若い傾向。地元での出会いを重視。 | 大手の地方拠点とオンライン型の併用が効果的。 |
【名古屋】市場の特徴と評判の良い結婚相談所
愛知県は製造業が盛んで、堅実な職業に就く男性が多いのが特徴です。
県民性として、結婚相手に「自分の両親と良好な関係を築いてくれること」を求める傾向が強く、家族の繋がりを大切にする文化があります。
そのため、婚活においても、データだけでなく人柄や相性を重視する手厚いサポートの「仲人型」や、信頼と実績のある大手の結婚相談所が人気を集めています。
サンマリエ 名古屋栄サロン:創業40年以上の老舗で、プロの仲人による手厚いサポートに定評があります。一人ひとりに合わせたオーダーメイドの婚活プランが魅力です。
パートナーエージェント 名古屋店:「成婚率No.1」を誇り、専任コンシェルジュがデータと感覚の両面から最適なマッチングを提案します。
オーネット 名古屋支社:業界最大級の会員数を誇り、データマッチングや写真検索など多様な出会いのスタイルを提供しています。
【大阪】市場の特徴と評判の良い結婚相談所
大阪は多様な文化と価値観が共存する大都市であり、婚活市場も非常に活発です。
大手から、特定の趣味や層に特化したユニークな中小相談所まで、選択肢が非常に豊富です。
合理的でコストパフォーマンスを重視する県民性から、料金体系が明確で、効率的に活動できるハイブリッド型の相談所が人気です。
ツヴァイ 大阪店/難波店:全国に展開する大手で、豊富な会員数が魅力。IBJグループの会員とも出会えるため、出会いの機会は業界最大級です。
オーネット 大阪北支社/大阪南支社:知名度が高く、安心感があります。自社会員数が多く、オーネット会員同士なら成婚料が無料になるプランも人気です。
フィオーレ 大阪駅前第3ビル店/心斎橋店:大阪に本社を置く地域密着型の大手。AIマッチングと仲人による推薦を組み合わせたサポートが特徴で、お見合い申し込みが無制限のプランもあります。
【福岡】市場の特徴と評判の良い結婚相談所
福岡市は政令指定都市の中でも経済規模が大きく、若者人口も多いため、婚活市場も非常に活気があります。
天神や博多駅周辺には全国展開する大手結婚相談所の支店が集中しており、競争が活発です。
明るく社交的な人が多く、婚活イベントなども盛んに行われています。
ムスベル 福岡店:複数の大手結婚相談所連盟に加盟しており、業界最大級の紹介可能人数を誇ります。専任仲人による手厚いサポートが特徴です。
IBJメンバーズ 福岡店:IBJ直営の相談所で、質の高い会員と手厚いサポートが魅力。「成婚主義」を掲げ、短期成婚の実績も豊富です。
ハピネス 福岡店:九州地方を中心に展開する地域密着型の相談所。アットホームな雰囲気と、地元の婚活事情に精通したカウンセラーのサポートが人気です。
【札幌・熊本・鹿児島】各都市の婚活事情
札幌:統計的に女性の人口比率が高く、婚活市場においては「男性が有利な売り手市場」と言われています。そのため、婚活に積極的な「肉食系」の女性が多い一方、男性は比較的おっとりとした「草食系」が多いという特徴があります。札幌市がAI婚活支援事業に乗り出すなど、行政のサポートも活発です。料金を抑えられるオンライン型や、地域密着でコスパの良い相談所が人気です。
熊本:「肥後もっこす」という言葉に代表される、正義感が強く頑固で一途な県民性があります。結婚に対しても実直で、地元での出会いを大切にする傾向が強いです。そのため、全国規模の大手よりも、地元の事情に精通し、アットホームな雰囲気で相談に乗ってくれる地域密着型の相談所が支持されやすいです。
鹿児島:男性は「薩摩隼人」と言われるように実直で、女性はしっかり者という県民性。全国平均よりも初婚年齢が若い傾向にあり、早くから結婚を意識する人が多い地域です。県の婚活支援事業「世話やきキューピッド」なども行われており、地域全体で結婚を応援する風土があります。大手相談所の地方拠点と、リーズナブルなオンライン型を併用するなどの賢い婚活が求められます。
まとめ:最高のパートナーを見つけるための最後の一歩
ここまで、結婚相談所の仕組みから費用、活動の流れ、成功戦略、そして地域ごとの特徴まで、網羅的に解説してきました。
この記事を通じて、結婚相談所が、真剣に結婚を考える男性にとって、いかに確実で効率的な手段であるかをご理解いただけたかと思います。
重要な点を改めて確認しましょう。
結婚相談所の本質:ゴールは「成婚」。身元が保証された安全な環境で、結婚に真剣な相手とだけ出会える場所です。
成功の鍵:自分に合った相談所(タイプ、規模、カウンセラー)を選ぶこと。そして、受け身にならず、主体的に行動することです。
心構え:スペックだけで相手を判断せず、内面や価値観を重視すること。そして、カウンセラーのアドバイスを素直に受け入れ、自分を磨き続ける謙虚な姿勢が、良いご縁を引き寄せます。
この記事で得た知識は、あなたの婚活における強力な武器となるはずです。
しかし、知識だけでは現実は変わりません。
最高のパートナーと出会うためには、最後の一歩、つまり「行動」を起こすことが不可欠です。
今日から始めるべき具体的なアクションプラン
2~3社の結婚相談所に無料相談を予約する:まずはこの記事の情報を基に、気になった大手、中小、オンラインの相談所を2~3社ピックアップし、公式サイトから無料相談を申し込みましょう。話を聞くだけでも、婚活市場のリアルな温度感を知ることができます。
無料相談で聞くべき質問リストを準備する:第3章で紹介した「絶対に確認すべき質問リスト」を手元に準備し、相談に臨みましょう。これにより、冷静に各社を比較検討できます。
自身の希望条件を整理する:「これだけは譲れない」という絶対条件と、「できればこうだと嬉しい」という希望条件を分けて整理しておきましょう。これにより、カウンセラーとの対話がスムーズになります。
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あなたの人生を共にする、たった一人の大切な人との出会いは、すぐそこにあるかもしれません。
迷っている時間が、最ももったいない時間です。
さあ、今日、この瞬間から、未来のパートナーと出会うための第一歩を踏み出しましょう。
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